« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »

2006年1月

2006/01/30

東京の雪化粧

SNOWKANTO

先週は東京も、積もるほどの雪が降りました。
関東の雪化粧を空から撮影。早朝、日の出直後。

写真は千葉県上空です。手前に見えるのが海上自衛隊の下総航空基地。奥には印旛沼、成田空港、一番奥は太平洋、うっすらと銚子岬が見えています。

真っ白になった関東平野は、見慣れないのでちょっと異様な感じでした。
(今日の暖かさで、あっという間に溶けたんでしょうか??)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/25

小松基地に行ってきました(取材)

KOMATSU1
(↑)離陸する小松救難隊のUH-60J救難ヘリ

ライターの坪田敦史です。先週、航空自衛隊・小松基地に取材で行ってきました。

冬の北陸は、天気が不安定です。案の定、晴れ間は少なかったですが、2日間に及ぶ取材は無事終了。近日の寒波で取材活動も心配されましたが、小松は意外にも雪がほとんど積もっていません。でも海風が吹きつけ、雪はパラ付き、フィールドでの撮影は、めちゃめちゃ寒かった!

小松基地には、F-15戦闘機とT-4練習機、それにUH-60J、U-125A救難機が配備されています。撮影のシチュエーション(被写体の姿と撮影場所)は、ある程度、作り出すことができます。「やらせ」なんていう悪口は言わないでくださいね。いい写真は、カメラマンが作り出すものなんです。でも、被写体は飛行機なので、シーンを作ってもらうのは、そう簡単ではありません。

撮影秘話は、機会があったらまた詳しく紹介したいものですが、例えば、機体ごとにタキシングしてくる場所を確認したり、離陸のパターンをあらかじめ打ち合わせしたり。これらは無理のない範囲で行われますが、パイロットの方々と専門用語を使ってきちんと話ができるだけの知識と経験が必要です。

この記事は、月刊『Jウイング5月号』(3/20発売)に掲載されます。まだだいぶ後ですね・・・。忘れた頃になるかもしれませんが、お楽しみに♪
本が出版される前にあまり写真を公表するわけにはいきませんが(^^;)、今回は初公開の写真もたくさんありますので、乞うご期待。

(↓)エプロンでエンジンスタートするT-4練習機。ローアングルファインダーを使用して撮影。
KOMATSU2
(↓)滑走路を離陸するF-15戦闘機。超望遠で撮影。
KOMATSU3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/21

大空戦 (新刊紹介)

WPP1
航空ライターの坪田敦史です。
先月出版された本ですが、紹介しておきます。

『大空戦(ワールドムック582)』
ワールドフォトプレス発行(\1,800)

航空自衛隊は創設以来、実戦を経験したことがありませんが、過去に2回“空中戦”まがい?の出来事に遭遇しています。

〔航空自衛隊初の実弾警告射撃〕
1987年、沖縄本土でソ連機による領空侵犯事件が発生。F-4戦闘機が“敵機”に警告射撃を実施。しかし、このソ連電子偵察機には、まんまと逃げられる。

〔F-15がF-15を“撃墜”した日〕
もう一つは1995年、2機で飛行訓練中だったF-15戦闘機が、日本海上空で僚機を誤って撃墜してしまった。幸いパイロットは脱出して無事だったが、この時、実弾のミサイルを搭載していたため、操作ミスにより誤射が発生。

私は、この2つの事件について解説しています。

このムックは、第二次大戦から湾岸戦争までの空中戦をイラストを使って解説した内容で、それぞれのテーマを、著名なライターの方が書いておられます。なかなか読み応えあり。

WPPサイトより http://www.monomaga.net/wpp/shop/
---------------
男たちの空中戦が誌面に蘇る!
バトル・オブ・ブリテン、日本本土防空戦、ベトナム戦争航空戦、フォークランド紛争、湾岸戦争など代表的な11の空中戦の攻防を機動図、戦闘機の機体などの豊富なイラストと詳細な図解、航空専門家や故ロック岩崎氏の解説で解明する。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/11

SH-60Jヘリコプター空撮

TATE1

航空ジャーナリストの坪田敦史です。

取材で海上自衛隊の館山航空基地に行ってきました。千葉県の南端です。
館山は「遠い」というイメージを持ってましたが、最近、有料道路ができたおかげで内房の狭い国道を通らなくて済み、行くのがだいぶ楽になりました。アクアラインもなかった頃は、私の住んでいる多摩地区から車で5時間くらい掛かりましたが、いまは2時間半です!

私にとって新年2回目のフライト。
SH-60Jヘリコプターの編隊を空撮するため、S-61A輸送ヘリに搭乗することができました。
上空で機体横のカーゴドアをガバっと開けて、体に命綱(モンキーバンドと呼ぶ)を付けて撮影します。転落する心配はなく、別に怖くもないのですが、上空ではものすごい冷たい風が機内に入ってくるので、寒い! 今回はデジタルで撮りましたが、以前はそんな中で、いちいち手袋を外してフィルムを交換しなければいけなかった。

こうした撮影は、いろいろなシチュエーションを考慮しながらトライしないといけないので、決して簡単ではありません。

今回、編隊(撮影される側)は90ノットの速度で飛びましたが、旧式のS-61Aは、パワーに余裕がないのでカーゴドアを開けると90ノットでクルージングすることが極めて難しく、なかなか編隊に追いつけないのです。そういう状況下で、うまく撮影するためにはどういう方法があるか、事前にパイロット達と打ち合わせをします。

このレポートは1月21日発売の月刊Jウイング(イカロス出版)に掲載します。

(↓)かなり逆光の条件での撮影。海面は輝いて良い感じだが、失敗作。雑誌では使わないカットなので、ここに掲載。
TATE2

(↓)撮影機として搭乗したS-61A。黒い機体なので「カラス」と呼ぶ(笑)。実はこの機体、南極観測船に乗せて現地で物資輸送を行うためのヘリ。旧式だけど、機内で人が立って歩けるほど大きなヘリ。
TATE3

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/01/08

THE PILOT ザ・パイロット2006(新刊)

P001
先月、発行された雑誌です。
『THE PILOT 2006』
イカロス出版から年刊で出している本で、私が書いている記事のテーマは、軍用機パイロットの部分全般です。

・航空自衛隊パイロットの世界
・海上自衛隊パイロットの世界
・自衛隊パイロットがデビューするまで
・自衛隊パイロットの魅力

 パイロットは、今でも人気の職業。最近は学歴や職歴にあまり関係なく、航空会社のパイロットになれるチャンスが増えました。当然、私も10代の頃は、パイロットになろうと考えたことはありますが、私の時代は、視力の条件が厳しく、職業パイロットの世界は諦めるしかありませんでした。今は裸眼視力条件がほとんど撤廃されているので、これから進路を考える若い人たちは本当にいいなあ。

 また、私は自衛隊の取材を長年続けてきたので、自衛隊パイロットの世界もよく知っています。操縦する機種やジャンルにはこだわらず、全般について紹介しています。

 パイロットに憧れを持つ人だけでなく、読んで楽しめる雑誌だと思います。ぜひご覧下され。

(イカロス出版サイトより http://www.ikaros.co.jp/)---内容---
「大空はあなたを待っている!」 夢を実現したパイロットの生の声を収録! ■パイロットの世界 パイロットのかっこいい仕事を追跡 ■パイロット訓練最前線  ■自社養成・航空大学校・有資格者・東海大学 エアラインパイロット採用大研究 ■パイロットになるには 採用担当者インタビュー&受験ガイド ●インタビュー エアラインパイロット/使用事業パイロット/ヘリコプターパイロット訓練生 ほか。
P002

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/06

飛行始め(ヘリコプター)

HIKOU3

ライターの坪田です。
昨日は陸上自衛隊のヘリコプター(UH-1H)に乗せてもらいました。毎年恒例、新年の「飛行始め」イベントです。
立川駐屯地(東京都)から湘南の海岸線まで南下して、それから横須賀→横浜のあたりをぐるっと回って戻りました。約1時間のフライトです。

さて、私にとってもこれが「飛び始め」だけど、私はパイロットでもないのに、今年は何回飛行機に乗るんだろう?去年は定期便(旅客機)や軽飛行機、グライダー、ヘリ、軍用機など合わせて80フライトくらいだっと思います。

↓我が街?(長年、多摩地区を拠点にする私には・・)
多摩川沿いに飛びます。立川飛行場にアプローチする際には「多摩ポイント」と呼ばれる地点を通過して、進入していきます。眼下に見える街は、私がいつもショッピングしている聖蹟桜ヶ丘です。(クリックすると大きな画像見られます)
HIKOU1
↓着陸のため立川飛行場に進入。
HIKOU2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/03

「雪国」と「雪国じゃない国」の境界(空撮)

Image50000

機窓マニアの坪田です(笑)

「雪国」と「雪国じゃない国」の境界。日本では、だいたい東北地方だということは分かりますよね。もちろん先日の大降雪もありましたし、本州の内陸の山間部や北陸地方は、今はほとんどが雪景色かもしれませんが。

大晦日の北日本は非常に視程がよく、飛行機に乗ったら、その境界がくっきりと分かりました。これは面白いものです。東北新幹線や上越新幹線なんかに乗っていると、トンネルを抜けたら「雪国」みたいな感じが多いので、境界を地上で視覚的に感じることは少ないかと思います。

上の写真は千歳→羽田へ向かう機体の左側の窓から、太平洋側の地域を撮影したものです(写真右が関東方面)。離陸してから太平洋を渡って東北北部はずっと雪景色が綺麗でしたが、どこで雪景色が途切れるか、カメラを手にしてずっと見ていたというわけです。

現在の「雪国」の境界は、仙台空港の少し南で、相馬市(福島県)の付近です。写真では太平洋岸の名所、松川浦の形がはっきりと見えますが、そこはちょうど雪がありません。

↓氷結したウトナイ湖(北海道・苫小牧)。凍ってない部分の水辺に、白鳥の群れがいるのが見えました。
Image501
↓八戸市街と、下に見えるのは海上自衛隊の八戸航空基地
Image502
↓内陸の山間部に位置する花巻空港
Image503
↓仙台空港。あれ?仙台は滑走路が2本のはずなんだけど・・・。どうやら短いほうのランウェイは除雪してなくて、クローズのようです。38000フィート上空から撮ったとは思えない鮮明な偵察写真!かなり空気が澄んでたんでしょうね。トリミングして、シャープネスを掛けていますが。
Image5004

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/01

スカイモノローグ2006

フリーライターの坪田敦史です。あけましておめでとうございます!

昨日は飛行機に乗って移動したのですが、大晦日という感じがまったくしませんでした。でも、その後、首都高を車で走ったら、道路が異常にすいてたので、普段と違う日だと気付く。
今日も「お正月」という気はしないなあ・・・なぜか。

毎年のセリフのようだけど、「あっという間の1年でした」。
私はいつも月初めが忙しいので、その状況は変わらず。年が明けたばかりでも、今月の仕事のことで頭がいっぱいです。部屋でくつろいではいるけど、原稿書きに必要ないろんな資料を広げたりしていて。

いま年賀状を書きながら(←遅いぞ・・・)、ウィーンフィル生中継を見ていたら、曲の最後にマリス・ヤンソンス氏の携帯が鳴って指揮が止まった!!見てるほうはマジ焦りましたな。その次は銃を取り出してバーン!!紅白より100倍面白いぞ!! 演出すごすぎる!!
ちなみに楽友協会ホールは一度行ったことあります。音響は素晴らしいんだけど、座席に段差がないので、ステージは結構見づらいんですよ。首が痛くなるのと、座席はクッションがなくお尻もイタタ・・・(^^;)。

ブログブームの波に乗り遅れまいと開始した『スカイモノローグ(ブログ版)』も1年が経過。毎日コンスタントに見てくれている方がいらっしゃるので、今年も続けていこうと思います。時間を見つけて書きますので、よろしくお願い致します。

↓今年も「横浜みなとみらいホール」でカウントダウン。年越し。写真は終演後。
Image3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »