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2006/01/11

SH-60Jヘリコプター空撮

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航空ジャーナリストの坪田敦史です。

取材で海上自衛隊の館山航空基地に行ってきました。千葉県の南端です。
館山は「遠い」というイメージを持ってましたが、最近、有料道路ができたおかげで内房の狭い国道を通らなくて済み、行くのがだいぶ楽になりました。アクアラインもなかった頃は、私の住んでいる多摩地区から車で5時間くらい掛かりましたが、いまは2時間半です!

私にとって新年2回目のフライト。
SH-60Jヘリコプターの編隊を空撮するため、S-61A輸送ヘリに搭乗することができました。
上空で機体横のカーゴドアをガバっと開けて、体に命綱(モンキーバンドと呼ぶ)を付けて撮影します。転落する心配はなく、別に怖くもないのですが、上空ではものすごい冷たい風が機内に入ってくるので、寒い! 今回はデジタルで撮りましたが、以前はそんな中で、いちいち手袋を外してフィルムを交換しなければいけなかった。

こうした撮影は、いろいろなシチュエーションを考慮しながらトライしないといけないので、決して簡単ではありません。

今回、編隊(撮影される側)は90ノットの速度で飛びましたが、旧式のS-61Aは、パワーに余裕がないのでカーゴドアを開けると90ノットでクルージングすることが極めて難しく、なかなか編隊に追いつけないのです。そういう状況下で、うまく撮影するためにはどういう方法があるか、事前にパイロット達と打ち合わせをします。

このレポートは1月21日発売の月刊Jウイング(イカロス出版)に掲載します。

(↓)かなり逆光の条件での撮影。海面は輝いて良い感じだが、失敗作。雑誌では使わないカットなので、ここに掲載。
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(↓)撮影機として搭乗したS-61A。黒い機体なので「カラス」と呼ぶ(笑)。実はこの機体、南極観測船に乗せて現地で物資輸送を行うためのヘリ。旧式だけど、機内で人が立って歩けるほど大きなヘリ。
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コメント

坪田敦史様

はじめまして、iiyamaといいます。ロケットの打ち上げ関連から偶然ここを知りました。

ところで、この編隊飛行の写真は本当に失敗作ですか?素人目にはとてもそうは思えませんが。
やっぱり、プロは厳しいですね。
これからも頑張って下さい。

なお、申し訳ありませんが、メールアドレスは偽とさせて頂きます。 すいません。

投稿: iiyama | 2006/02/18 11:23

遅くなりました。コメントをありがとうございます。
編隊飛行の写真ですが、アングルなど悪くないのですが、逆光は頂けません・・・。これでも多少、補正してるんですよ。
ポジ(従来のフィルム)で撮ったら、機体はさらに真っ黒になります。冬場は日が低いので、モロ逆光は、カメラマンにとって撮影条件が厳しいですよ。
芸術写真を撮るなら逆光も効果として生かせますが、私のようなレポーターにとって、被写体に光がちゃんと当たってない写真はよろしくないです。
応援、本当にありがとうざいます。

投稿: 坪田 | 2006/03/03 03:30

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