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2006/07/19

オートジャイロ

Buriki1

ライターの坪田敦史です。

札幌のちょっとした観光名所の中に、貴重な「ブリキのおもちゃ」が展示されている。そこはお菓子のファクトリー(見学施設)なのだが、番外編!?として、そうしたコーナーが常設されているのだ。
いや、面白い。コレクションは、かなりの数。じっくり見てしまった。子供より、大人のほうが喜ぶと思う。
http://www.shiroikoibito.ishiya.co.jp/tud3/omocha_top.php

その中に、すごく興味深いものがあった。
1920年代に作製されたという、ブリキの飛行機模型。
「なんじゃこりゃ?」
飛行機にヘリコプターのローターがついている。

ヘリコプターは戦後に実用化されたので、こんな古い時代にはなかったのだが、発想や概念は存在していた。私もじっくり調べたことはないのだが、これは「未完の計画機」の一つである。

現在ヘリメーカーとして有名なロシアの航空機設計者カモフ。
実は、ローターとプロペラの両方を持つ、オートジャイロの設計を行ったのが最初だ。

おそらくこの模型、カモフA-7(KAMOV A-7)を模したもののようだ(外形は少し違うが)。
ただしA-7の初飛行は1935年。カモフがオートジャイロの研究を始めたとされるのが1929年なので、どう考えても、このブリキ模型が作製されたのは、その後だろう。

資料を探るとA-7試作機の飛行に大きな問題はなかったようだが、当時、ドイツとの戦争もあり、ロシアで量産されることはなかった。でも、現在のヘリコプターの原点と言っても過言ではない。

Buriki02

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