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2007/01/16

サハリン航空 アントノフ 去る

Sat1

航空ジャーナリストの坪田敦史です。

YS-11引退も印象深かったが、昨年末にもう一つの引退劇があった。
あまり知られておらず、ほとんど話題にもなってないようだが・・・。

函館空港に乗り入れていたサハリン航空(SAT)のアントノフAn-24が年末をもって日本路線から外れることになった。日本に就航している国際線で、唯一「プロペラ機」という異端児だった。
ソ連が崩壊してまもない90年代初頭に乗り入れを開始したときは、「時代が変わったなぁ」と驚くと共に、これだけのために函館空港の送迎デッキに見に行った思い出がある。ロシアのプロペラ機なんて、他でまず見られないと思ったから。

SATの路線(便)自体がなくなったわけではなく、今月からはボーイング737が函館に来ている。新千歳の便も同様。

*写真はすべて昨年夏、函館空港で撮ったもの。

↓双発のプロペラ機ながら、実は右エンジンカバー内に第3のジェットエンジンを積んでいるという変わりダネ飛行機。本当です。排気口が二つ(後部と横)見えるでしょう。一時的にパワーアップするためのもの。これのせいで、ジェット機なみの騒音をまき散らす!
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↓最近ニュースでも話題になっている「サハリン2」などのプロジェクトにより、日本とサハリン間の需要は結構ある。
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↓丸窓とカーテンがレトロな、旧ソ連機ならではの、旧式機内。
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↓年代物のコクピット。すべてアナログ。計器の表示はもちろんロシア語表記。だけど一番上に後付した計器が一つあり、これはフィート換算の高度計だ。ロシアではメートル法を用いているのだが、国際運航に合わせて世界標準の計器を取り付ける必要が生じたのだろう。
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↓「安全のしおり」。実は私、少しだけロシア語が読めるので、こういうのを見るのは楽しい。
Sat6

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