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2007年11月

2007/11/30

ドクターヘリ 航空医療

ジャーナリストの坪田敦史です。

皆さんがもし大怪我をしたとき。
119番をしたら、場合によっては、救急車より早くヘリが飛んできて、その場で医師による救命措置をしてもらえるでしょう。今は、そういう時代です。こうしたシステムが、だんだんと日本でも普及してきました。交通事故なら、道路にヘリが降りてくることも実際にあります。

今日(金)、明日(土)は、日本航空医療学会の総会のため、幕張メッセに来ています。ドクヘリのシンポジウムです。
私はジャーナリストっぽく(?)、ノーネクタイで会場にいますので、関係者の方々よろしく(意外と目立つと思います)。アナリストの小川和久さんも来ています。

明日は16時から市民公開講座も行われます(無料、誰でも入場可)。ドクターヘリはメッセの正面玄関前に展示されています。
Docheli

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2007/11/23

スクランブル!(緊急発進)

Eagle001
↑日本の防空を担う航空自衛隊のF-15戦闘機。スクランブル発進のため、24時間、格納庫で待機しているシーン。発令されるとパイロットが駆け足で乗り込み、5分以内に離陸する。以前、許可を得て撮影したものだが、防衛機密上、緊急発進用の格納庫は、部外者の立ち入りが制限されている。


航空ライターの坪田敦史です。

文林堂が発行する月刊『航空ファン』。
イカロス出版が発行する月刊『Jウイング』。

この航空雑誌2誌は、ライバル誌(?)の関係にありますが、我々ライターにとってみれば、どちらも仕事の取引先なんです。

両誌ともに11/21発売の1月号では、一部の記事を私が寄稿しました。紹介しときます。

Kf0001
『航空ファン』
http://www.monomaga.net/wpp/shop/ProductDetail.aspx?CD=C0000011&WKCD=&sku=200801

「国籍不明機を追え!~航空自衛隊公表写真に見る国籍不明機のディテール」
と題して、日本周辺に突如現れたロシア、中国の航空機の写真解説を6ページ書きました。スクランブル(緊急発進)に出た航空自衛隊の戦闘機パイロットが撮った写真を分析したものです。

Jw0001
『Jウイング』
http://secure.ikaros.jp/sales/JM.html

「特集・航空自衛隊」
防空や救難など任務をサブテーマとして、特集全般を20ページにわたって記事を書いています。航空自衛隊のことがよく分かると思います。

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2007/11/15

この惑星の起源をもとめて~「ちきゅう」が果たす役割

Jships
サイエンスライターの坪田敦史です。

地球深部探査船「ちきゅう」の解説記事を書きました。
現在発売中の『Jシップス2007/Vol.30』J-SHIPS(イカロス出版刊)に掲載されています。
http://secure.ikaros.jp/sales/BS.html

この船は、地震探査のために建造されたもので、JAMSTEC(海洋開発機構)が運用している。
海底から地下7000mまで掘る。掘削調査船としては、世界一の能力を持つ。人間がどこまで深く「穴」を掘れるのか、未知への挑戦だ。

海底の地盤を掘る。
  ↓
掘って取り出した岩盤を調べる。
  ↓
海底地層を見れば、地球のメカニズムが分かる。
  ↓
そして地震発生源をつかむことができる。

というプロセス。
掘った穴にセンサーを常設し、地盤が動いたらリアルタイムでデータが送られ、地震速報にする構想もあり。

人類はまだ、地球内部(マントル)がどうなってるのか実際見たことがない。理科系ライターの私としては興味深いテーマだ。宇宙に行くのと同様、地下にも行かねば!

今年秋から掘削調査が始まったばかりだが、こういう大プロジェクトは非常にお金が掛かるので、それが難題。船の能力についても、現時点ではスペック上の話なので、トライしてみないことには、本当に「すごい」かどうか(?) 先月、地下500mまで掘ったところで掘削用ドリルパイプの先端が脱落し、回収不能になってしまった・・・。

地球深部へ迫る探検は、そんなに甘くないだろうけど、行けるとこまで行ってほしい。

「ちきゅう」の活動は、↓こちらで更新中。
http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/index.html
Jships002

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2007/11/07

F-2 航空事故

F2_001
航空ジャーナリストの坪田敦史です。

最近、航空機事故が続いており、こちらも情報収集や分析などでバタバタしています。
先日、名古屋空港でF-2戦闘機が墜落した事故は、本当にびっくりしました。ちょうど、現在発売中の月刊『航空ファン』(12月号)に、「F-2の現状と将来」と題した記事を6ページ書いたばかりです。

“F-2は失敗作”とか、マスコミはあまりいいことを書かない傾向があるのですが、私は専門家として、プラス面についても、きちんと書くようにしています。決して悪い飛行機ではありません。
『航空ファン』の記事中で、私はこう書きました。

「F-2が1995年に初飛行してから、墜落事故は1回も発生してない。開発作業ではトラブルも多かったとされるが、事故が起きていないことは、幸いというか、実は驚くべきことなのかもしれない。戦闘能力の賛否両論はあっても、機体そのものの信頼性が高いことは実証したといえる。「単発機は危ない」とか言っていた人は、この実績を改めて認めるべきだろう。国民にとって安泰な戦闘機である。ちなみにF-15は最初の10年(1980年~1990年)で5機失った。」

しかし、今後、このくだりは入れることができなくなってしまいましたね....。

今回も、新聞社やTV局などからの問い合わせが私のところに何件かありました。
航空事故は明るい話題ではないし、原因とか人的ミスとか、そういう話は軽々しくできることではないので、記事やコメントを求められると、非常に複雑ではあります。自分的にも気持ちよくできる仕事じゃないですからね。

だからと言って、事故ネタを避けてはいけません。
数々の事故を教訓にして、現代の飛行機の安全が確保されていることは事実で、そうした方向から発展的に考えるようにしたらいいと思います。

航空ファン2007年12月号(文林堂)
http://www.monomaga.net/wpp/shop/ProductDetail.aspx?CD=C0000011&WKCD=&sku=200712
Kf1001

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