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2012年8月

2012/08/23

特集「南西航空混成団」 Jwings10月号

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航空ライターの坪田敦史です。

月刊誌『Jウイング』(イカロス出版)の10月号が発売されました。
http://www.amazon.co.jp/

取材で酷暑の沖縄に飛び込んできました。

尖閣諸島の問題も気になる今日ですが、南西区域の防空を担う戦闘機の取材。
「南西航空混成団」の特集が掲載されています。

久しぶりにライター坪田とカメラマン伊藤のコンビによる最強企画。
太陽がギラギラ照りつけるF-15。伊藤久巳氏の素晴らしいカットが表紙を飾っています。

南混団の司令官インタビューも実現したほか、アラート待機(スクランブル発進)の取材も許可されました。

存分にご覧下さい。

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2012/08/18

航空ジャーナリストのジェットスター搭乗記

航空ジャーナリスト坪田敦史です。

話題のジェットスター国内便に乗ってきました。心地のいい飛行機でしたよ。

ただ運航は遅延していて、乗務員の方々のバタバタ作業が目に止まりました。相当急いでいたんだと思います。
 →出発時、男性客室乗務員の方のアナウンスが早口で、何言ってるか分からないほど。
 →プッシュバック開始した瞬間に「乗務員はドアモードをアームドへ」
急いでるときも落ち着いて業務をこなして欲しいと思います。バタバタ感は「この便、大丈夫か?」とお客に不安感を与えてしまいます。ドアモードの失敗は以前P社がやっちゃいましたし。

【気づいた点】

・新千歳空港ではオーストラリア人(?)と思われるクルーが、機外で出発準備作業をしていた(マーシャラー兼務の様子)。

・搭乗すると、お客の荷物をオーバーヘッド・ストレージに入れる作業を積極的に!客室乗務員の方が手伝っていた(→スカイマークの姿勢に対抗か)

・離陸後ベルトサインが消えるタイミングがやけに早い。新千歳空港を北向きに離陸し、南向きへの右旋回を終了してすぐ(右手にまだ空港が見えている)ベルトサインが消えた。


【評判は?】

ジェットスターの評判は結構いいのではないでしょうか。ただ「乗るのも着くのも遅れた」と感想を漏らしてる人が多い。遅延が増加する一番の要因は、やはり成田の発着遅れにあると思います。

私の搭乗便の場合、機材到着45分遅れ。出発は40分遅れに取り戻し、成田着は30分遅れ。
LCCはフライト時間に余裕を持たせているので(※)、こうして10~15分くらいの時間取り戻しは可能でしょう。成田が混雑して発着が遅延するときは、「着陸」より「離陸」のほうが時間掛かりそうなので成田出発便のほうが要注意です。

荷物を預けた際、成田では受け取りまで時間掛かる。荷物がターンテーブルに出てきたのは到着から25分後くらいになっていた。これは国際線なみの遅さ。

(※)フライトタイムは新千歳→成田で1時間40分。
 他社の羽田便(成田よりも若干飛行距離が長い)だと1時間35分。
 (ちなみに新千歳の到着から出発までのターンアラウンドは30分)


【坪田敦史のフォトレポート】(クリックで拡大)

新千歳空港の「0番」スポット。私もこの場所に足を踏み入れたのは初めて。こんなエスカレーターがあったとは? 実は新国際線ビルが開業する前に国際線が使っていた場所で、以前の国内線とは隔離されていた。
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エスカレーターを上っていき「0番」搭乗口。後ろの売店のシャッターが軒並み閉まってるが、国際線時代ここに店があったのだろう。待合室の椅子が簡素だった・・・
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電光掲示板になってない原始的な出発案内がLCCらしさを演出(?)
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新千歳空港を出発
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離陸後、右手に新千歳空港が見える。このタイミングでベルトサイン消灯。旋回終えたばかりで、まだ上昇中。
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機内販売の様子。男性の客室乗務員が多い。
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機内食メニュー全ページ公開!
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足元の広さはこんな感じ。180席仕様のエアバスA320なので、どのLCCも同じ。広くはないが特別狭いわけでもないかと。体格によって感想は違うとは思うが。
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成田はオープンスポット。後部ドアからも客を降ろして時間短縮。
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むじんくん? チェックインのマシン(成田空港)
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2012/08/06

国内LCC(格安航空会社)3兄弟、これからどうなる? 

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エアアジア・ジャパン A320 JA01AJ 那覇空港にて撮影
 →搭乗記はこちら 

航空ジャーナリストの坪田敦史です。

8/1から『エアアジア・ジャパン』が就航し、国内線を運航する今年話題のLCC(格安航空会社)が3社、すべて出揃った。
(エアアジアは3番手ということもあり、タイミング的にオリンピックのニュースにかき消されてしまった印象あるが。)

LCCについて、私は推進派。
新しい航空会社が次々できて、互いに競争力を持つのはビジネスに発展性がある。
そして、何よりも旅の“選択肢”が広がるのは、面白いこと。総合的には、いい評判が多い。

しかし、LCCの今後は、非常に厳しいとは思っている。やはり採算性が。

今は“話題作り”で、運賃が「数千円」といった価格競争を展開しているが、実際のところ、そうした「格安」を続けられるかどうかは、多々疑問がある。

経営手法として、コストカットには妙案も色々ある。例えば、
・LCC(3社とも)の皆さんは、素敵な制服を着ている。今はブランド戦略が大事だが、制服のクリーニング代は相当なコストだろう。1便の飲み物の売り上げが、クリーニング代に全部消えるのでは?
・他方スカイマークは、数年前に乗員の制服を廃止した(パイロットもCAも、ポロシャツのみ支給)。
そうは言っても、色々やってみるのも手。ただ、限界は必ずある。

もう一つ、先日ジェットスターに乗って思ったのは、成田空港を「国内線空港」として使うのは、“微妙”だ。
やはり都心から遠い。アクセスの選択肢はあるが、私は日暮里まで京成スカイライナー(2,400円)に乗った。時間的には40分だが、空港まで行く値段としては高い。安く済ませれば、もっと時間は掛かる。
首都圏の人は、羽田と成田の距離・旅費の違いを知ってるが、実は地方の人はあまり知らないのである。

そして、定時運航が保てない要因が、かなり多い。成田は国際線の混雑時間をなるべく避けて、LCCの運航時間を設定せざるを得なく、LCC成田着便が1便遅れると、なし崩し的に折り返し便がどんどん遅れていく。すると混雑時間に突入し、さらに遅延は膨らむ。まさに悪循環。
(成田を使用しないピーチは、他の2社より定時運航率は高いと思われる)

今なら、それほど便数はないので、まだいいのだが、LCC各社はもっと便数を増やすと言っている。果たして大丈夫か?

こういうことは利便性の問題、つまり“客離れ”につながる。

LCCの成功は、何よりもリピーターの獲得が大事だ。

「安かったから!」と話のタネに1回乗ってみた人が、次にまた飛行機で出掛けたいと思うかどうか。
その心理をうまく掴まなければ、お客さんは獲得できない。

「まあ別に飛行機でどっか行くこともないか、近場でいいや。遅れるし、疲れるし・・・」
それでは、この航空ビジネスは、まったく成り立たない。

航空業界、旅行業界の底上げのためには、「安いこと」が最重要ではないと考える。
「片道100円」なんていうPRでマスコミを広告代わりに使用する手法は、悪くはないが、長続きはしないだろう。

LCC各社のスタッフも、まだまだ不慣れ点が多く見受けられる。
反省点の追求と工夫をこらして、ベストな運航を目指してほしい。

※写真はすべて私(筆者)が撮影したもの。

ピーチ・アビエーション A320 JA802P →搭乗記はこちら

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ジェットスター・ジャパン A320 JA01JJ →搭乗記はこちら

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