中国の「Yー8輸送機」(ヤンキーエイト)について
航空ジャーナリストの坪田敦史です。
ここ数週間、全国的に航空自衛隊のスクランブル(戦闘機の緊急発進)が多発しています。私も先週、千歳基地でF-15が2回スクランブルに出動したのを取材していました。
北方海域で中露の演習があったようですが、それとは別に、昨日、メディア各社は防衛省の発表として、中国軍機が南西方面のルートを通過したことを報じました。
これは、ロシアの輸送機アントノフAn-12を中国が独自改造し、Y-8(運8型)として、偵察機や電子スパイ機などに使われている機体です。
航空自衛隊では、Y-8を通称「ヤンキー・エイト」のコードネームで呼んでいます。
実は、私は以前、この「Y-8輸送機」を、中国で取材したことがあります。機内に入っての撮影も可能でした。少し前の写真ですが、ご覧下さい。
*中国で筆者が撮影したY-8(↓クリックで拡大)
(読売新聞サイトより)-------------------------
中国軍機、沖縄本島・宮古島間を越え太平洋へ
防衛省は24日、中国の軍用機「Y8」が同日午前から午後にかけ、沖縄本島と宮古島間の公海上を往復飛行するのを確認したと発表した。
これに関連して、小野寺防衛相は同日、記者団に「初めて中国軍機が太平洋に達した」と語った。中国海軍の艦艇は2008年頃から沖縄近海を往来し、太平洋での訓練を常態化させている。同省は軍用機を飛行させた中国側の意図などについて分析している。
同省統合幕僚監部によると、同日午前、航空自衛隊のレーダーが中国軍機を探知し、戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。Y8は両島間の上空を通過して、沖縄本島の南南東約700キロ付近の太平洋上でUターンし、ほぼ同じルートで戻ったという。
(2013年7月24日20時22分 読売新聞)
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